「brush up」と「ブラッシュアップ」は同じ意味？言い換えに使える類語も含めて解説！

Shiho 都内外資系勤務 / ライター

10歳の時に通い始めた英会話教室の影響で英語に興味を持ち、以来20年以上にわたりずっと英語の勉強を続けている。

高校生の時に英語スピーチコンテストで優勝経験あり。語学の有名な某四年制大学の外国語学部英語学科を卒業。留学経験はないながらも、TOEIC L&Rテストでは独学で905点を取得。現在は都内外資系企業にて、日々英語を使いながら仕事をしている。

また、会社員の傍らWebライターとして、英語学習コンテンツの制作にも携わっている。

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英語の「brush up」と似ているカタカナの「ブラッシュアップ」。
実は「brush up」と「ブラッシュアップ」は意味や含まれるニュアンスが違うので、そのまま言い換えることはできません。

今回は、英語の「brush up」とカタカナの「ブラッシュアップ」の意味や使い方の違いを解説します。
カタカナの「ブラッシュアップ」と言い換えが可能な英語表現も紹介しますので、ビジネスシーンでぜひ使ってみてくださいね。

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英語の「brush up」とは

英語の「brush up」にはどのような意味やニュアンスがあるのでしょうか？

「brush up」を辞書で調べると？

英語の「brush」は名詞では「ブラシそのもの」、動詞だと「ブラシをかける」という意味になります。
「up」を付け加えて「brush up」という熟語になると、「色褪せたりくすんだりしたものを、もう一度ブラシで磨いて輝かせること」という意味に変化します。
発音記号は「brʌ́ʃ ʌ́p」で、読み方は「ブラシュアプ」です。

「brush up」には他にも、「身なりを整える」「しっかりと掃除する」などの意味もあります。

「brush up」は「勉強しなおす、習得しなおす」という意味

英語の「brush up」のポイントは、「一度低下してしまったものをもう一度磨きなおす」というニュアンス。
以前勉強したけれど現在は忘れてしまったことを学びなおす、昔習得したけれど今はもう錆びついてしまったスキルを覚えなおす、と言いたい時に使われます。

「brush up」は初めて勉強することや習得するものに対しては使いませんし、今ある能力やスキルを「向上させる」という意味もありません。

例文：I am brushing up the English conversation that I studied when I was a student.
意味：学生の時に勉強した英会話を（忘れかけているので）勉強しなおしています。

例文：I have to brush up how to give a presentation again.
意味：（しばらくプレゼンをしていなかったので）プレゼンのやり方をもう一度勉強しなおさないといけません。

「brush up on～（～の力を磨きなおす、～を学びなおす）」というフレーズもよく使われます。

例文：I think I need to brush up on my communication skills.
意味：自分のコミュニケーションスキルを磨きなおす必要がありそうです。

日本語の「ブラッシュアップ」とは？

カタカナ語の「ブラッシュアップ」はビジネスシーンでよく使用される言葉です。
カタカナで書く時には「ブラッシュアップ」と表記します。
「ブラシュアップ」や「ブラシアップ」という書き方を見かけることもありますが、こちらは間違った表記です。

「ブラッシュアップ」は、「知識や資料、能力、企画、マニュアルなどのレベルを現状よりもさらに向上させる、改善する、効率化する」という意味で使われます。
日本語で言い換えると、「練り上げる」「精錬させる」「改良する」「向上させる」などが当てはまるでしょう。

「一度低下してしまったものをもう一度磨きなおす」という意味の「brush up」とは少しニュアンスが違いますね。

日本語の「ブラッシュアップ」を英語で言うと？

英語の「brush up」は「現在のスキルや能力を向上させる」という意味では使われていません。
では、日本語の「ブラッシュアップ」を英語で表現したい時には何と言ったらよいのでしょうか？
ビジネスシーンで使える単語を見ていきましょう。

「洗練する」という意味の「refine」

「精錬する、磨きをかける、より良くする」と言いたい時には「refine」が使えます。
発音記号は「rifáin」で、読み方は「リファイン」です。

例文：This course will refine your sales skills.
意味：この研修では、営業の技術に磨きをかけます。

例文：I’d like to refine my communication skills.
意味：自分のコミュニケーションスキルに磨きをかけたいです。

「添削する」という意味の「touch up」

「少し手直しして仕上げる、修正を加えて改良する、添削する」と言いたい時に使えるのは「touch up」です。
発音記号は「tʌtʃ ʌ́p」で、「タチアプ」に近い読み方になります。

例文：He will touch up and finish this presentation material.
意味：彼がこのプレゼン資料を手直しして仕上げてくれるだろう。

例文：I’m sorry, but would you touch up the report of yesterday’s meeting？
意味：すみませんが、昨日の会議の報告書を添削していただけますか？

「練って完成させる」という意味の「polish」

「洗練させる、能力を磨く、完成させる、完全にする」と言いたい時には「polish」が使えます。
発音記号は「pɑ́liʃ（米）、pɔ́liʃ（英）」で、読み方は「パリシュ（米）、ポリシュ（英）」です。

例文：I have to polish and complete the content of my presentation by tomorrow.
意味：明日までにプレゼンの内容を磨き上げて完成させなければなりません。

例文：I think you should polish your English before studying in England.
意味：イギリス留学をする前に自分の英語に磨きをかけたほうがいいと思います。

「polish up（磨き上げる、仕上げをする）」というフレーズもよく使われます。

「一層上達する、向上させる」という意味の「improve」

「さらに上達する、一層進歩させる、向上させる」と言いたい時には「improve」が使えます。
発音記号は「imprúːv」で、「イムプルーヴ」に近い読み方になります。

例文：His sales skills are improving better and better.
意味：彼の営業スキルはどんどん向上しています。

例文：I feel like my English hasn’t improved at all.
意味：わたしの英語は全然上達していないような気がします。

「よりよくする」という意味の「make～better」

「今でも満足の行くレベルだが、さらに良い状態にする」と言いたい時には「make～better」が使えます。
発音記号は「méik bétər」で、「メイクベタ」に近い読み方になります。

例文：It is necessary to make the customer service manual of this store better.
意味：この店の接客マニュアルをより良いものに改良する必要がある。

例文：You will surely be able to make better presentation than you can now.
意味：きっと今よりもさらに良いプレゼンテーションができるようになるでしょう。

まとめ

今回は、英語の「brush up」とカタカナの「ブラッシュアップ」の違いや、「ブラッシュアップ」と言い換えできる英語表現を解説しました。
「brush up」と「ブラッシュアップ」のニュアンスの違いをよく意識しながら使えるように、何度も復習してみてくださいね。